1.令和6年度の回想法活動
リーダーサロンでの回想法実施
≪リーダーサロン・回想法≫
『歌ってしゃべって回想法』というタイトルで一般の福祉会館利用者を対象に参加者を募り、回想法を開催しました。


今回の【歌ってしゃべって回想法】は初めて会う方々に回想法を行うので、何か話すきっかけが必要ではないかと考え、回想を行う前に歌を一緒に歌うことでその場の空気を和やかにする効果を狙い、「歌ってしゃべって回想法」としました。歌は誰もが知っている童謡や歌謡曲を選び、歌詞カードも準備しました。お互いに名前を呼べるように名札も用意しました。
また、ただCDから音楽を流すだけではなく、認知症予防リーダーの特技を活かし、オカリナでも伴奏をしました。オカリナのやさしい音色は参加者からも大変好評でした。
今回の回想法では、特に『ふるさと』を歌ったあと、次々に自分のふるさとの様子が自然と語られ、島で育った方や雪の多い地域で育った方などそれぞれの地域でどのように過ごしていたか、どのような遊びをしていたか、よく遊んでいた場所はどのようなところだったかなど多くの思い出が語られました。
回想法を終えると、ある参加者から「今回、初めて回想法というものに参加した。回想法がどんなものか知らなかったけど、参加して楽しかった。あまり自分のことを話す方ではないが誰かに自分の話を聞いてもらえるってうれしいなと思った。また、機会があれば参加したいです。」との感想をいただいた。これは認知症予防リーダーにとって本当にうれしい出来事でした。
今回は歌を用いたことで参加者の表情がにこやかになり、初対面の人でも話しやすい雰囲気になったと感じる回想法でした。
2.活動が役に立っていること
●認知症への関心が高まり、認知症予防を意識するようになった。
●予防リーダーだけではなく、参加者とも顔見知りになり、地域でつながりができる。
●自分から知りたい、調べたいと思うことが増えた。
●自分自身の認知症予防にもなっている。

3.工夫していること
●回想法に参加する際、守っていただきたい【約束事】を最初に確認する。ここでの話は他言されないことを全員で確認することで安心して話ができるようにする。
●テーマを絞り込み過ぎず、話の入り口を大きくする。
●歌や写真、道具など話すきっかけを準備する。
●終了後、リーダー同士で振り返りを行い、良かった点や改善点などを話し合う。


4.課題になっていること
●リーダー・コリーダーの役割を担うことが難しいと感じている。
●リーダー・コリーダーの役割が理解出来ていないと感じている。
●予防リーダーより若い世代の参加者も増え、年齢の幅が大きくなったことで参加者の間で話に共感、共有がしにくくなっている。(特に子どもの頃の話など)
●参加者よりもリーダー・コリーダーが話をし過ぎて、参加者(話し手)のようになってしまうことがある。
●回想法を派遣活動で依頼されることが少ない。
●回想法を担う認知症予防リーダーの固定化。

5.今後の取り組み
★リーダーサロンなどで定期的に回想法を行い、回想法を行う際に歌以外にも手工作やレクリエーションなど、いろいろな話すきっかけを試みて、誰もが参加しやすい回想法の形を検討していく。
★リーダーの特技を活かした回想法を行っていく。
★回想法に携わる認知症予防リーダーを増やし、実施回数を増やす。
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活動予定
- 天神山福祉会館の今年度の活動予定がありましたら掲載いたします。
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活動報告
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