1.回想法活動のご紹介(令和6年度)
今年度は、回想法の認知度を上げるために体操や楽器の伴奏に合わせて懐かしい歌をうたったり、昭和30~40年代の出来事や歌詞の穴埋めクイズなどそれぞれのリーダーさんの得意とする活動を取り入れて、参加人数を増やす努力をしました。
その努力の結果、参加者の皆さまの笑顔が多く次回の参加に繋がっております。
《リーダーさんの感想》のご紹介
参加者のAさんは、とても辛い青春時代だったので、口を閉ざされました。その後のフリートークで他の参加者の辛い話を聞かれたAさんは、その話に共感して心を開かれ『自分も…』と、辛い青春時代の思い出を語ってくれたとありました。
※回想法には、このように閉ざされた心を開く力があると感じました。
≪福祉会館内や外部会場での活動実績≫
活動場所 | 活動回数 | 参加リーダー | 参加者数 |
元気アップサロン≪福祉会館内≫ | 5 | 27 | 65 |
あおなみふれあいサロン≪外部会場≫ | 2 | 8 | 48 |
みつば会助光荘≪外部会場≫ | 1 | 3 | 20 |
みつば会赤星CC≪外部会場≫ | 1 | 3 | 26 |
中川図書館≪外部会場≫ | 1 | 5 | 5 |
計 | 10回 | 46人 | 164人 |
【6/3㈪ 回想法の勉強会】実施
認知症予防リーダーのKさんが、職場で“回想法”を担当されており、その体験談など具体的に話して頂いたことをご紹介します。
そして、あまり話しをされない方でも、手に取って活き活きと使い方を説明したり、昔話に花が咲き普段の生活では見られない姿を見せて頂けることもあるそうです。
参加者の皆さんは、様々な経験をされていても、日常生活の中では昔話をする機会も少なく今では“人の世話にならないと生活できない人になってしまっている“と感じている様です。しかし、回想法の場を作ることで、同じ様な体験をされた方と共感し合い、「辛いことも多かったけれど、今考えると自分の人生も悪くなかったな~」と捉え直しされる方もあるそうです。また、認知症になっても強さや人としての大切な心を教えて頂けたと感動したこともあったそうです。
認知症の方を対象としているため「忘れた」「知らない」と、なかなか回想できない方や何度も同じ話をされる方がいますが、どう話を引き出すかしっかりと利用者さんの話しを聴く(傾聴)という職員教育の役割も果たしているそうです。
【昨年度の課題】
- 雑談になってしまいリーダー・コリーダーになることに不安を感じ敬遠しがちになる。
研修にて野村先生より『雑談になっても無理に修正しなくてもよい』と、教えて頂いたのでそのことをお伝えし自信を持って参加出来るように声掛けをしました。 - 参加者の皆さんが話せるテーマ選びが難しい
➡他のリーダーさん達と相談し合って決めるようにしました。
2.活動が役に立っていること
- 自分の脳の活性化に繋がっていると感じている。
- 人の話しを聞く(傾聴)という技術が身についている。
- 思い出話を共有することで仲間意識が芽生える。
3.課題になっていること
- 順番に話して頂いているが、その内に終了時間になってしまい気を許して話すところまで行かない。
- 最後はどうしても雑談のようなおしゃべり会になる。
- 回想法を知らない人が多いので、もっとアピールしていく必要がある。
- テーマから話がずれた時にどこまで修正が必要なのか悩んでしまう。
4.今後の取り組み
- 参加者が多い時は、グループの輪の人数を減らし話す回数を増やせるように工夫したい。
- 懐かしいグッズなどを用いて回想法を行ってみたい。
- 単発で終わらず数回にわたって行ってみたい。
- 認知症予防リーダーによる『イベント回想法』を立ち上げられるように現在進行中。
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活動予定
- 中川福祉会館の今年度の活動予定がありましたら掲載いたします。
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活動報告
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住所・連絡先
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- 住所 中川区八幡本通2-40
- 電話 052-351-9121
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